工業×執筆 のハイブリッドな視点から工業、製造業の世界を言葉にする

愛知工科大学で感じた、業界の常識は世のトリビアという話

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技術を世に広めるために必要なこと

先日、愛知工科大学で取材を行ってきた。
その中で出てきた話題なのだが
「家庭用ビデオテープ(VHS)が急速に普及したきっかけは何か?」
というものがあった。
答えは「大人の夜のオカズ」である。
それを見たさに買う人が増え、結果としてVHSが広まっていったそうだ。
要は「楽しそう」「ワクワクする」といった感情が
技術の発展や広がりを加速させるきっかけになる場合があるというわけだ。
話の内容としては「そんな風にして、この技術も広がっていくと良いよね」
という真面目なものだったのだが、
流石に仕事の記事としては、この部分はオフレコ扱いになりそうだ。

 

業界の常識は外の世界のトリビア

この話をフェイスブックに投稿したところ
結構な数の「知らなかった」という反応があった。
また取材に同行していたディレクターの方も、ご存知なかったようだ。
工業の世界では、
この例はエンターテイメントが技術を後押しする例として、わりと有名なのだが
ところ変われば常識もまた変わるもの。
私が思っていたほどには広く知られている話ではなかったらしい。
業界で常識のように扱われていることも、ときにトリビアになりうるという好例だ。

 

工業ライターの利点

ひとことで言うならば、
「◯◯をします」と言われたときに「どうやって?」と聞けることだろう。
エンジニアは基本的に仕組みの話が好きだ。
「AをBに移動させる技術を搭載します」と言われたら
「どうやって?」とその仕組に興味を示せることだ。
そして、よほど分野違いとかでない限りは、それなりのレベルで理解ができる。
実際に先日の愛知工科大学でも
「ここまで話についてくるから驚いた」というお褒めの言葉をいただいた。
(これを万人に理解できる記事にするという大仕事はまだ残っているが……)
そして、こんなトリビアも知っていることも利点である。

 

VHSが普及した理由にエンジニアがロマンを感じる理由

完全な余談だが、
実は、新しい技術の誕生は戦争に利用するために開発されているものが多い。
敵を倒すため、敵をあざむくため、敵の攻撃から自国を守るため
そのような理由で開発されている技術がとても多いのだ。
今では誰もが当たり前のように活用しているインターネットも
元はアメリカで、拠点が攻撃された際に、そこにあった情報が失われることを防ぐため、
同じ情報を複数の場所で共有しようという考えから生まれたものだ。
工業、というか科学技術の世界において
新しい技術と戦争の関係もまた、一種の常識として認識されている。
だからこそ、工業系の人間にとっては
「大人の夜のオカズ」のために発展、普及する技術の話というのは、
どこかホッとする、愛される話として語り継がれているのだろう。


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