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よく見る加工の名称 ヘアライン処理

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このようなものを見たことはあるだろうか。

アルミヘアライン加工

これはわが家のカーポートの柱である。
素材はアルミ。
アルマイトという方法で着色されており、
表面に一定の方向に流れる筋のようなものが見られる。

このような筋をつける加工をヘアライン処理と呼ぶのだ。

 

ヘアライン処理とは

金属の表面処理の一つである。
ステンレスワイヤーのブラシなどで表面をなぞり、細かいキズ(溝)をつけるのだ。
キズのないツルツルした表面を一定方向に擦っていれば
いつしかその方面には擦った方向と同じ向きのキズが無数につくだろう。
そのような原理で加工されているのだ。
髪の毛のようなキズ(溝)ということから「ヘアライン」と呼ばれている。
こんなにキレイに髪の毛がそろっているなんて、
まるでシャンプーのCMのCG画のようだが、これも「ヘアライン」
わりと見たまんまである。

 

ヘアライン処理が使われる場所

もっとも多いのはアルミやステンレスだ。
続いて樹脂(プラスチック)製品で見ることができる。
家電製品やデジカメなどの電機機器、家の内装&外装など
人目に触れやすく、デザイン性を問われる場所に多く使われる。
装飾のための加工なので、
機械の内側などでは、まず見ることはできないだろう。

 

ヘアラインの利点

高級感が出る、とよく言われる。
簡単に言うと「カッコイイ」
ただのペタっとしたアルミやステンレスよりも
なんかイイ感じっぽく見えるよね、ということだ。

もう一つ、利点がある。
使用によるキズが目立たない。
小さなキズなどによる光沢の損失が、
ヘアラインの風合いによってごまかされ、キレイに見えるのだ。

ゆえに上述のように
人目に触れやすく、デザイン性を問われる場所に多く使用されるのだ。

 

ヘアラインを探してみよう

そんな訳なので、
ヘアライン加工がほどこされたものは、身の回りにたくさんある。
カーポートの柱、HIヒーターのフチ、アルミサッシ。
ちょっと見回してみれば絶対にすぐに見つかるはずだ。
見つけたときはぜひ「あ、これは!」と思ってほしい。

 


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