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ベルツ水 お手軽簡単、保湿化粧水の作り方

2016.10.06

3 comments

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寒くなってくる季節、気になるのはお肌の乾燥だ。
そこで今日はとってもお手軽な保湿化粧水
ベルツ水(グリセリンカリ液)の作り方を紹介する。

 

ベルツ水の材料

・水(精製水または水道水) 70ml
・エタノール 20ml
・グリセリン 10ml
・アロマオイルなど(お好みで適量、無くても良い)

 

ベルツ水の作り方

①水70mlにグリセリン10mlを入れる
②エタノール20mlにアロマオイルを2~3滴溶かす
③①に②を入れてよくかき混ぜる
*アロマオイルを使用しない場合は①にエタノール20mlを混ぜて完了

 

以上で完成!!
なんとお手軽なことか。
別に化学反応などを起こしているわけではないので、分量が少々適当でも何ら問題はない。
使わなくなった計量カップなどでザックリと作ってもらえれば十分だ。

 

ベルツ水を作るときのポイント

ただし1個だけポイントがある。
それは②の工程だ。
基本的にアロマオイルはそのままでは水に溶けることはない。
そのままアロマオイルを垂らしてしまうと、分離してしまうのだ。
そこでいったんエタノールに溶かし、それを水に入れるのである。

 

アロマオイル使用の注意点

ここではアロマオイルを使う方法を紹介しているが、

アロマオイルを使用する際には、つぎの2点に注意をしておいてもらいたい。

1.皮膚に塗っても大丈夫なものを使うこと

2.ペットなどに影響がないか確認すること

 

 

ベルツ水の白濁=エマルジョン(乳化)について

ちなみに、

アロマオイルの溶けたエタノールを水に入れると、このように白くにごってしまう。

精油の乳化

これはエマルジョン、つまり乳化と呼ばれる現象で、
エタノールに溶けたことで細かくされたアロマオイルの粒子が
水の中に混ざりあうことでおきるのである。
対立していたチーム水とチーム油が、チームエタノールの働きによって歩み寄ったものの
本当に彼らがなじみ、一体となるには少々時間がかかるという、ただそれだけのことだ。
この白いにごりも、時間が経つといつの間にか透明に戻っている。

 

ベルツ水とは

ちなみにこのベルツ水
明治期に来日したドイツ人医師エルヴィン・フォン・ベルツ氏が調剤したとされており、
今も皮膚科などで保湿剤として処方されることもある。
それだけ効果もあり、安心して使うことができるものなのだ。
これからの季節、
特に家事を主に担う人間にとっては、水仕事の間の手の乾燥は気になるところだ。
しかも少しすればまた次の水仕事がある状況では
ハンドクリームを塗っても、ベタつくばかりで、なかなか使う気にはなれない。
そんなときにもこのベルツ水ならば全く気にせず使うことができるので、ありがたい。

また、かかとやひじ、ひざなどの硬くなった皮膚には、
まずはこのベルツ水をつけて、皮膚をやわらかくしてからクリームをぬると
ただクリームを塗るのにくらべ、大きな効果が実感できるだろう。

そして何よりうれしいのが、価格である。
材料である精製水も、エタノールもグリセリンも、薬局などで
500ml入りのボトルがだいたい500円くらいで売っている。
つまり100mlのベルツ水を作るのにかかるのは、たったの100円くらいだ。
安い!!
これならば、お腹まわりや腕足など、
広範囲の乾燥にも、安心してジャブジャブ使うことができる。

さらりとした使い心地で年間を通して使いやすいベルツ水。
乾燥が気になりはじめるこの時期に、試してみてはいかがだろうか?

ベルツ水

 

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コメント

    • きりぎりす
    • 2020年 1月 28日

    こんにちは!大正生まれで看護婦だった祖母も母もベルツ水を作って使っていましたので、とても懐かしいです。祖母も母も年取ってからも肌はとてもきれいでした。ただ、私の肌はアルコールに強くないので使えず残念です。

    • よりこ
    • 2020年 6月 18日

    わが家も明治生まれの医師だった祖父から父へとベルツ水が受け継がれていました。
    父も亡くなり、作り方がすでにわからず諦めていたので本当に嬉しいです。
    寒い冬、ほっぺのあかぎれに母がベルツ水を塗ってくれたのを思い出します。

    • ぽち
    • 2020年 7月 13日

    懐かしいベルツ水
    歯科医だった父が家族と衛生士さんの為に作ってくれていました。
    保湿効果が抜群だったことを子どもながらに実感していました。

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