工業×執筆 のハイブリッドな視点からエンジニアの世界を表現する

森田アルミ工業(株)訪問記

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さる8月29日。
台風10号がもたらす雨の中、私たちは大阪にいた。
なぜか?
森田アルミ工業(株)様に訪問させていただくためだ。
別の仕事を通じて森田アルミの社長さんと知り合った野元さんが
会社訪問に私とOさんを誘ってくださったのである。
実はOさんも、電源関連の電子部品メーカーの社長。
森田社長とは以前から面識があったそうだが、
事業面では関連がないことなどから、
森田アルミ工業(株)様をお訪ねするのは始めてでいらっしゃるとのこと。
金属、電子、カメラマン、ライター という一種異様な四つ巴。
こんな面白そうな話、乗らないわけがない。
天気はあいにくだが、心は晴れ晴れ。
ウキウキの大人の社会科見学を、主に工業の部分に着目してお届けしたい。

 

晴れていれば絶好のロケーションが約束される、泉南の海沿いの工業地帯の一角。
北欧デザインを取り込んだ、優しい雰囲気の会議室で
まずは社長の森田さんから直々にお話をうかがう。

森田さん

収納式の室内用物干しワイヤーをはじめとする
森田アルミ工業様の製品に関するお話。
また、Oさんはおみやげと称して新商品のアイディアをご持参されていた。
横で話をうかがっているだけでも、
どういう構造にすれば、そのアイディアが実現できるのか
反射的に思いを巡らせはじめているのが、エンジニアの性だ。

 

色々と楽しいお話に花が咲いたところで、いよいよ工場を見せていただく。
まずはアルミ材置き場
メーカーから送られてくる、最も長い材料が置かれている場所。

アルミ材

端材を触らせていただく。
やはりアルミ、軽い。
引抜き加工で作られた四角い筒状のアルミ材が、
アルマイトで着色後、透明樹脂塗装を施されて送られてくるそうだ。

アルミ材を立てかけてある場所には、
材料が倒れてこないようにするためのストッパーもあった。
高い場所にあるストッパーを開く工夫に思わず目が行く。

 

続いて加工場。
最初に見せていただいたのは、
何とアルミではなく、プラスチック部品の射出成型機。
製品に使うプラスチック部品の一部を自社で作っておられるそうだ。
じっと観察していると、あることに気づいた。
サイクルタイム(1回の成型にかかる時間)が長い。
お伺いしてみると、その理由は部品の形状にあった。
なるほど、すごい部品を作られている。

 

次はアルミ材の切断行程。
作業者が手慣れた様子で
治具を使いながらアルミ材を一定の長さに切断していく。
アルミは金属としては比較的柔らかいため、派手な火花などは飛ばない。
けれども
きりこ(金属を切った時に出るクズ)飛散防止の板に残る無数の傷に、
やはり金属を切るために必要な力の大きさを実感した。
その後はアルミ材の穴あけ行程。
アルミ材とアルミ材をビスなどで固定するための穴あけ行程。
そこではじめて目にした、ロータリープレス機。

ロータリープレス機

しげしげと眺めていたら、何と森田社長自ら動きを実演して下さった。
分かりやすい印象としては、日付印だろうか。
円盤をクルクルと回して押したい型(数字)を選ぶことができるのだ。
これなら穴や部材の種類が多くても、
一つのプレス機で加工をすることができる。
なるほど、面白い。

 

さらに、室内ワイヤー物干しの組み立て行程や、
製品のショールームなども見せていただく。
リフォーム系のテレビ番組でも取り上げられた室内用階段などは、
ネジを少なく目立たなくする工夫が凝らされており
「なるほど」と唸りたくなるような構造であった。
丁寧な案内をいただきながら、工場を見て回らせていただいたのだが
どこもかしこも、5S(整理、整頓、清掃、清潔、躾)が行き届いている印象。
それもそのはず、社長の森田さん自ら、毎朝工場を清掃されているそうだ。
実に素晴らしい工場を見学させていただき、
個人的には大変ホクホクとした心持ちであった。

 

思い出話は尽きることがないが、
工業系ライターとして公に語るのはここまでにしておきたい。
最後に、素晴らしい時間を下さった
森田アルミ工業㈱の森田社長。
友人でありカメラマンの野元さん。
そして車を出して下さるだけでなく、様々なお気遣をいただいたOさん。
その他、色々とご対応いただいた全ての方々に改めてお礼申し上げます。
本当にありがとうございました。

(1685文字)

 

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