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フリーライターが教える!取材を「受ける」コツ

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企業のHPの制作では
企業理念や事業内容、独自の技術、採用にまつわる話など
「取材」をさせていただくケースも多いです。
とはいえ、取材を受けるというのは珍しい経験ですし
とても緊張される人もたくさんいます。
そこで今回は
フリーライターから見た、取材を「受ける」コツを紹介します。

ライターから見て、取材しやすい人になるコツは次の3っつです
・取材者の目的を理解し、協力する意識を持っている
・心を開いてくれる、オープンに話してくれる
・機密情報や分からないことは、正直に申告してくれる

では、なぜこれらが「コツ」になるのでしょうか?

そもそも取材とは文面を「一緒に作る」作業

私のようなライターが書くのは、
週刊誌のスッパ抜き記事のように、意表を突くものではありません。
取材対象者の魅力や、素晴らしさをわかりやすく伝えるためのものです。
ですので、取材を受けていただく上で最も大切なのは
HPなどの制作物を「一緒に作る」という意識を持っていただくことです。
確かに文章を書くのはライターですが、
やはりできるだけ「いい材料、いい情報」をいただけたほうが
よりよい文面が作りやすくなるのも事実です。
ですので、取材を受ける方にはまず
「一緒に作る」意識をもっていただきたいのです。

悪いケースの例ですが
広報部などが制作会社にHP制作を依頼し、
そこに技術者インタビューを載せることになり、
技術者に話を聞くことになったが、当の技術者は、
なぜ自分が取材されるのか全く分かっていない場合があります。
そうしますと技術者の方は
「仕事の時間を奪われて、何か分からない席に引きずり出されている」
と感じている上に、
関係性のよく分からない相手から、仕事の話を根掘り葉掘り聞かれ
非常に困惑してしまう結果になります。
そのような場合には、私から取材の目的をお話させていただいたり、
お相手様のお気持ちを解きほぐすところから会話を始めなければならず、
本題に迫れる時間が短くなってしまいます。

事前に社内での目的共有などを行っていただき、
一緒に作るという意識をもって取材に臨んでいただけると
よりよいものが作れると考えています。

ライターはビジネスパートナー

心を開くというと、非常にむずかしく感じてしまうかもしれません。
取材をしに来るライターは、多くが初対面ですし
どんな人間かが分かりませんので、
話しにくいと感じる人もいると思います。
ですが前述のように、
ライターと取材される方は、いわば一つのチームです。
えげつない情報をスッパ抜きに来ているわけではありませんし
金銭の要求が発生するやりとりをしているわけでもありませんので、
警戒や隔たりを持たずにお話していただければと思うのです。
同時に、機密情報や分からないことに触れた場合には
正直にそのように仰っていただき、
都度、対応を一緒に考えさせてほしいのです。

ライターに求められるもの

このような内容を逆に考えると、
ライターに求められるものも見えてきます。

・取材を始める前に、目的とゴールを簡単にお話する
・ビジネスパートナーとして信頼できる振る舞いをする
・相手の様子に注意を払い、疑問や戸惑いを共有する

当たり前といえば当たり前のことですが、
ライターはこのような部分に気をつけると、
よりよい取材を行いやすくなるのではないでしょうか。

ライターと取材を受ける方は一つのチーム。
そう思っていただけるのが、取材を受けるコツになります。


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