工業×執筆 のハイブリッドな視点から工業、製造業の世界を言葉にする

工業系にはたまらない!大和ミュージアム

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取材で広島まで行ったついでに、呉まで足を伸ばし、大和ミュージアムに行ってきました

大和のスケール模型

工業的な見どころが満載

大和ミュージアムには、戦艦大和に関する資料だけでなく、呉の造船を中心とした産業の発展や戦争に関する資料などが数多く展示されています。
しかし機械系エンジニアにとって目を惹かれるのはこちら。大和建造にあたって使われていた技術的な資料の数々だ。

大和の製造現場で使われていた精度見本
現場で使われていたゲージ類
技術便覧
当時の技術学校で使われていた教科書

面加工の記号が現在の規格ではなく古い規格であるところや、古い表記ながらも断面二次モーメントの式などが今とは変わっていないこと。技術者に求められる基礎知識は今も昔も同じことなどに胸が熱くなる。

工業と軍需は切って離すことはできない

兵器を作るためには、工業の力が必要だ。機械加工や工法といった技術のみならず、大和の建造時には、現在の工程管理にも通じる方法で、全体の作業の進行が管理されていたという。
また、強い兵器を作るためには、最新鋭の技術が使われる。そのような関係から、実は工業と軍需は縁が深い。
例えばインターネットなどもそうだが、軍需目的で開発された技術や仕組みが、のちに民間需要に転用されて、私たちの生活を豊かにしてくれている例はたくさんある。
ついでに言うと、やはり戦艦や戦闘機はデカい、ゴツいものが多く、どうしても機械萌えセンサーが作動してしまうのだ。

平和への祈りと、工業萌えの狭間

大和ミュージアムは、戦艦大和がたどった悲劇の足跡を保存し、戦争の戒めと平和への祈りのための博物館だと学芸員さんは力説する。
が……エンジニア目線で見ると、当時の技術や工法に関する資料も多く、不謹慎ながらも非常にテンションが上がってしまう空間なのだ。厳かに観覧するべき資料を前に、別の方向に心を躍らせているのはいかがなものかと思うが、そこはエンジニアの性として大目に見ていただけるとありがたい。
とはいえ、戦艦大和の悲劇を思えば心も重くなる。 当時の技術者たちも日本を救うと信じ、血反吐を吐くような思いで大和の建造にあたっていたのだろう。 そして大きな船に一人一人の人生が乗り、海の底に沈んでいったのだ。
そう考えると、今の私のようにのんきに工業萌えを語っていられるのは、まさに平和の象徴なのかもしれない。


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